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ゾクッ!
体が震え始め足がガクガクいっている。
こんな恐怖があるなんて………!
『和也落ち着きいや!
こいつがさっき言ってた一人や!
焦らんでええ!』
なんだ?
なんて邪悪なんだ…………!
ドクンッ!
ドクンッ!
『和也!
心臓の音がうるさいわ!』
闇刀が何か喋っているが何も耳に入ってこない。
男の額には何故か桃のマークがはいったはちまきが巻かれ赤色のジャンパーを着ている。
ジャンパーの下はまさに桃太郎の格好と言えばわかりやすいだろう。
ただ色は黒の印象が強い。
なんだこいつは?
男が持つ刀からは闇刀とは違った邪悪さが感じられる。
重苦しい空気の中、男が口を開いた。
「俺は黒の盗賊のものだ。
役職ってのがあって闇桃太郎と言う。
よろしくな。」
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