鬼-2-2

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「なんとかするって言ったって! こんな奴に一人で勝てるわけねえだろ!?」 「真文の身が心配だ。 俺のことはいいから早く行け!」 あっ。 俺は仁の表情がいつもと違うことに気がついた。 顔が楽しんでない。 「お前が守ってやれ! 俺は絶対に負けねー!」 これから命を賭けて戦うんだ。 それが俺の心に伝わってくる。 これが短い間に決めた仁の覚悟なんだ。 得体の知れない恐怖が目の前にあるのに……………なんて強いんだ。 闇桃太郎はそのやりとりをそれまで静かに見ていた。 「う~ん。 そろそろ、殺り合おうよ。」 スタスタこちらに向かって歩いてくる。 「いけ!和也!」 くっ!
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