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「なんとかするって言ったって!
こんな奴に一人で勝てるわけねえだろ!?」
「真文の身が心配だ。
俺のことはいいから早く行け!」
あっ。
俺は仁の表情がいつもと違うことに気がついた。
顔が楽しんでない。
「お前が守ってやれ!
俺は絶対に負けねー!」
これから命を賭けて戦うんだ。
それが俺の心に伝わってくる。
これが短い間に決めた仁の覚悟なんだ。
得体の知れない恐怖が目の前にあるのに……………なんて強いんだ。
闇桃太郎はそのやりとりをそれまで静かに見ていた。
「う~ん。
そろそろ、殺り合おうよ。」
スタスタこちらに向かって歩いてくる。
「いけ!和也!」
くっ!
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