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「ギャアアアアアア!」
闇桃太郎の凄まじい悲鳴が辺りに響き渡る。
吹き飛ばされた闇桃太郎は、突然現れた爪により腹部を串刺しにされ空中で一瞬静止することになった。
手品のように割られた空間の歪みから、爪が恐ろしく長いライオンの腕が飛び出して闇桃太郎を吊り上げている。
自分で見ていても奇妙な光景だ。
ズブズブ
爪が刺さった体は徐々に下に抜けていき、爪から抜けると同時に真下に落下していく。
ドサッ!
敵の体は地面に投げ出された。
慌てて動物達が闇桃太郎の元へ走っていく。
鳥の鳴き声、犬の鳴き声、猿の鳴き声、それぞれ独特の鳴き声で闇桃太郎に呼びかけている。
周りにいる無数の鬼達は主人の命令がないせいか静止したままだ。
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