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「……………………両親はいない。………………………その変わり、父親みたいに………いや神様みたいな………存在………そんな人は……いる。」
闇一休はその小さな体で逆さまに吊され傷を負いながらも静かに口を開き始めた。
「それが斎藤って奴か?」
今まで死んだような虚ろな目に初めて迷いが見えたような…そんな目に変わった。
かなり答えるのに迷っている。
「……………………そうだ。
僕らの黒の盗賊のリーダーだ。」
「フルネームは?」
「………………」
まさか違うとは思うが……。
あいつは唯一ゲームに参加しないで明治時代まで生きていたはずだ。
この時代にきてから写真で警察官になっていたのも知った。
「黒の盗賊の主要メンバーを答えろ!」
「僕のSGの電話帳見ればわかるよ。」
!!!
そうか。
なんて俺はバカだったんだ。
俺は闇一休の体を探りSGを取り出した。
SGの電話帳を開く。
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