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フライシューズを一気に加速させ地を目指す。
気づいたな。
敵二人の目がこちらを向き互いの視線がぶつかり合う。
バシュン!
秀吉と背をあわせ、敵二人の間に着陸をする。
「なんだお前ら?」
斧を持った男が低い声で質問をしてきた。
「見ればわかるだろう?敵だよ。」
それに続き秀吉が突然大声で喋り始めた。
「こちらにいる方をどなたと心得る!
新撰組三番隊隊長!
織田信長様だ!」
いきなり人の自己紹介するなよ!
サバンナゲームが始まる前に放送していた時代劇のドラマの影響を受けたせいでずっとこれだ。
「そしてー!
いずれは新撰組の局長にー」
またとんでもないことを!
これが土方君の耳に入ったら謀反者扱いで冗談じゃすまない!
「秀吉!
もうよい…………。」
俺は秀吉が喋るのを遮るような形でとめた。
「しかし、殿!
お言葉ですがこれはすごく大事なことで!」
「恥ずかしいからやめろ!」
「…………。」
この言葉のせいか秀吉は激しく落ち込んでいる動作をとっている。
再び斧を持った男が口を開いた。
「新撰組か……………。」
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