vs黒の盗賊-2-2

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バッコーン! セスの右拳がとんできて顔面に直撃する。 バキっ! 頬の骨にヒビが入った音だ。 なんて威力だ。 身体が吹き飛び背中から地面に叩きつけられる。 菊一文字だけは落とさないようにしっかり握りしめた。 ズサー! すぐ立ち上がらなきゃ! しかし、まだ心臓が苦しく身体が反応しない。 まさか………… 心臓に重力をかけられたのか? そんなバカな………。 「そこ動いちゃ駄目だよ★」 ズシリ。 セスが手を振る仕草をすると今度は身体全体が重たくなった。 まずい! もう何もできない!
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