vs黒の盗賊-2-2

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「自分達で飛び降りて死ぬか、俺に殺されるか、選んでええよ。」 「雪ちゃん、私の後ろに隠れて。」 私は雪ちゃんを背中に隠した。 手が震える。 これからあの釣り糸で身体を刻まれるんだ。 怖い。 私は腕が震えながらもポケットから電気ナイフを出した。 肩と足がガクガクガクガクと折れるように震える。 真っ直ぐ立てないけどナイフを向ける。 目からは初めて涙が溢れはじめた。 「可愛いやん! 殺すのめっちゃ興奮するで!」 闇浦島は今にも釣り竿を振りそうだ。 「わ……わたしは……ヒグッ………ヒクッヒクッ」 言葉が涙のせいで言えない。 「わたしは………諦めない!」 敵を最後まで睨めつけナイフを構える。 「もう我慢できへん! 最高や! 死んでもらうで~!」 闇浦島が私たちに向け釣り竿を振った。

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