二回戦中盤(決着の始まり)

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「甘いんや。罠や!」 敵は魚を釣るように竿を引いた。 しまった! 後ろから糸が襲ってくるのをなんとなくだが感じる。 『和也!』 ブシュッ! 糸の先が背中に突き刺さる。 「へえ~普通やったら身体を貫通するのに丈夫なんやな」 なんとか背中部分の水を刃と同様、硬質化させたがそれでも貫通し皮膚まで糸は届き肉に突き刺さった。 ぐっ! 痛みでしゃがみこみたくなる! 『あかん!痛がり屋! 倒れたら死ぬで!』 敵はさらに竿を引き糸が俺の身体を突き進む。 ジュブ そんなこと言われたって! 弁慶の泣き所をぶつけただけでしゃがみこんでうった場所を手で抑えたくなるのに………… 今は背中に糸が突き刺さってるんだぞ!? 『痛がる暇があるんやったらこんなに近距離なんやから攻撃や!』 「うあああああああ!」
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