393人が本棚に入れています
本棚に追加
敵の頸動脈を切り裂くために首を狙う。
いや首をはねるために!
振り上げた刃を右から左にゆっくり流すように振り下ろしていく。
それに気づき敵は上体を後ろに下げた。
くっ!
軌道が合わないか?
刃の先端。
本当にごくわずかだが敵の首をかすめた。
よし!
しかし本当にかすり傷程度。
斬り終えた瞬間に、敵の首からは血がジワジワ滲みはじめる。
『浅いわ!』
それと同時に俺の背中にはさらに深く糸がくい込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!