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いつの間に!?
俺は敵の方から目をそらさず刀を鞘から抜くために柄を触った。
触った。
触ったはずだ。
あれ…………?
いや触ってない!
思わず下を見ると、あるはずの刀が腰から消えていた。
な!?
丸腰だ。
「お探しものはこれでしょうか?」
髪をかきあげながらも逆の手には俺の刀が握られていた。
敵が披露したマジックのような出来事に唖然としてしまう。
「どうやらあなたは新撰組の局長ではないようだ。あまりに弱すぎる」
「くっ!」
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