二回戦中盤(決着の始まり)-2

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「人間の身体は実に脆い。勿論私の身体もね。 しかし脆い同士が如何に攻撃をするか、そして如何に相手を壊すか。 それにより全ての勝負は決まるんですよ」 わけのわからんことを! 信長様! もうあなたに会えないかもしれませんね……。 こいつは異常に強い。 手合わせをしなくてもわかる。 俺はこれから命を賭けて戦います! あとできることは俺の心臓に植えられている風の能力を持ったスキルの種でどこまで相手に抵抗するか! 風よ! 全ての血を使っても構わない! こいつに少しでもダメージを与えてくれるなら! 俺は手を振りかざした! いけ! …………………………………… いけ! …………………………………… どうしたんだ? 風の力が呼べない! 「まだ気づいてないんですか? ほらあなたの心臓ならここに」 俺の刀を持った手とは逆の手! さっきまで髪をかきあげていた手には心臓が握られていた。 「ば……かな……」 「この中にはスキルの種が入っているようですね。私が頂いておきます」
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