二回戦中盤(決着の始まり)-2

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そっと自分の傷口を見た。 血が噴き出すように湧いてくる。 「お……れの……心臓」 「おそらく今あなたはスキルの種の能力で私に攻撃をしようとした。 しかし使えなかった……何のスキルの種なんでしょうね? どんな能力か、楽しみです」 ―――――グチャッ 奴の手の中にある俺の心臓が握りつぶされた。 「出てきました。これですね」 スキルの種が潰された心臓の中から出てくる。 すでに成熟化した種は根を生やし心臓を巣くっていた。 その光景も段々と真っ暗になっていく。 死が訪れたのだ。 ミラは俺の方を見た。 なんて残酷な目だ。 奴は死にゆく俺に一言だけ言い放った。 「さよなら」 視界が真っ暗になった。 信長様…………。
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