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――――――――――沖田総司
暗闇が広がる海の中。
つまり今僕は水中にいる。
苦しい。
眠っているのか?
僕は死んだんじゃないのか?
確かセスと戦って負けて……。
その海の中でもがき苦しみながら僕は上を目指しひたすら泳いだ。
バシャン!
海の上まで出て泳ぎ疲れたのか息が荒くなる。
水の中ではひたすら目をつぶりながら泳いでいたためにまだ海の上がどんな景色か見ていない。
僕は重い瞼をそっと開けた。
「はっ!」
まるで目が覚めたような感覚。
ここはどこだ?
本当に生きていたのか?
しかし身体が動かない。
まだ視界がはっきりと見えないために状況もわからない。
「おはよ♪目が覚めたんだね★」
悪魔の声が耳に届いた。
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