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皮膚を焼き、肉を焼き、内臓を焼いた敵の身体はほとんど骨となってしまった。
「死?」
呆気ない。
さっきまで生き生きしていた動く物体は今はまるで壊れた玩具のように動かなくなってしまった。
そして骨すらも溶かすように焼いていく。
ついにはその骨すらも塵となり抱きしめた身体の中から消滅する。
「ヴオオオオオオ!」
まだまだ全然本気出してねえよ!
暴れたりねえよ!
『和也!残り0秒』
時間か。
俺の身体を渦巻いていた黒い炎が黒煙に変化していく。
『こんなところで倒れるんやない!
敵に見つかったら殺されるで!』
そんなこと言ったって眠いんだよ…………
闇刀。
ドサッ
俺はそのまま倒れ込んだ。
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