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―――――――――――――仁
病院で応急処置を終え、現在ハンビーで東京タワー方面に帰還している。
和也、真文、吾朗に何回か電話したが予想通り誰も出なかった。
「仁さん、本当に治療できたんですね」
「止血とかだけですけどね…………」
「私、お腹が減りました」
「もう少ししたら食べれますよ」
おじさんの会話に合わせながら、ハンビーに搭載されたデジタル時計を見ると、朝4時と表示されている。
二回戦が始まって九時間か……。
ピリリリリリリリ!
俺のSGが鳴る。
慌ててポケットから出して確認する。
―真文―
よし!
生きてたか!
俺は慌てて通話ボタンを押して電話に出た。
「もしもし」
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