二回戦中盤(決着の始まり)-2

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―――――――――――――仁 病院で応急処置を終え、現在ハンビーで東京タワー方面に帰還している。 和也、真文、吾朗に何回か電話したが予想通り誰も出なかった。 「仁さん、本当に治療できたんですね」 「止血とかだけですけどね…………」 「私、お腹が減りました」 「もう少ししたら食べれますよ」 おじさんの会話に合わせながら、ハンビーに搭載されたデジタル時計を見ると、朝4時と表示されている。 二回戦が始まって九時間か……。 ピリリリリリリリ! 俺のSGが鳴る。 慌ててポケットから出して確認する。 ―真文― よし! 生きてたか! 俺は慌てて通話ボタンを押して電話に出た。 「もしもし」
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