二回戦中盤(決着の始まり)-2

38/38
前へ
/38ページ
次へ
(仁! 良かった!生きてたのね) 受話器越しに真文の声が聞こえる。 まだ数時間しか経っていないのに、この久しぶりな感じ。 よっぽど脳が安堵しているのだろう。 「大丈夫か?」 (私は大丈夫。 和也に助けてもらったから) うまくやったのか……。 良かった。 「和也はどうしてる?」 (今一回戦の時みたいに意識がない。 とりあえず回復はしたんだけど、あんまり効果ないみたい) あいつ、また無茶したな。 「今どうしてる?」 (東京タワーの下で新撰組の織田信長さんと一緒にいるよ。 なんか急遽、北の地域の人を一カ所に集めることになったみたい) 一カ所に? 「とにかくすぐ迎えにいく。」 俺がそう言うと真文は一緒にいる織田さんに何か話し始めた。 すぐに返事が返ってくる。 (わかった!仁が迎えに来てくれるまで一緒にいてくれるって) 「よし!すぐ迎えに行く!じゃあまた後で」 (うん) 俺は通話終了ボタンを押しハンビーに命令をした。 「ハンビー!東京タワーまでとばしてくれ!」 〔リョウカイデス〕 「あの……お腹が空きました」
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

367人が本棚に入れています
本棚に追加