決戦に向けて

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部屋に入ると真文が寝ている和也にマジカルヒールをかけていた。 「相変わらず駄目か?」 「うんー。 傷はもうほとんどないからやっぱりまた変身のせいで意識がないみたい」 なんか一回戦の時も同じような光景を見たな。 しかもグランドホテル。 変わったのは吾朗が増えたことと殺した人数だけ。 だけ? こんなに沢山人を殺しといて何考えてんだ。 なんか不思議な気分だ。 笑えてくる。 「真文、卑弥呼さんから連絡あったか?」 「まだないよ」 昼に一度、土方さんはグランドホテルに来て一緒に昼食をとった。 今日の夜、会議だから何かしら決まったことがあったら、土方さんから俺に連絡がくるか卑弥呼さんから真文に連絡がくることになっていた。 もう夜中なのに一向に連絡がくる気配はない。
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