決戦に向けて

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「僕の名前は黒の盗賊の幹部、セス・リンダです★……………………………………♪ ミラ!これ本当に映ってるの?★」 「映ってますよ!」 カメラの外からおそらくミラであろう人物がセスに返事をする。 「すみません♪ 今日は全国放送を使って北の地域の皆様へ報告があります★ 我々、南の地域は停戦を提案します♪ ただし、停戦と言ってもこちらがそっちの地域に入らないというだけで北の人が南の地域に入ってくれば全員排除します★」 セスの言葉は邪悪な雰囲気がたっぷりで俺はゾッとしてしまった。 「さあて♪ ここからよく聞いて下さい★ この後の三回戦の事を考えると、お互い早期決着が一番良いと思います♪」 確かに……。 おじさんはテレビを指差しながらはしゃいでいる。 「この人、すごいですね! 私と同じ事を考えてます!」 嘘つけ! 誰もが心の中でそう思った瞬間にセスは喋り続ける。
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