決戦に向けて

｢し、し、し、し、知ってるわ｣

やばい！

今のはおかしい……。

失敗した！

私は広報担当だったが、緊張すると舌を噛んでしまうという致命的な原因で即、下ろされてしまった。

美奈子は私が降りたことで、広報担当になれた。

そんな昔の事をふいに、思い出す。

｢コンピューターで何をいじってたの？｣

｢それは…………｣

やっぱり気づかれてる！

｢ちょっとここで待ってなさい。管理科か華道院さんを呼んでくるわ｣

まずい！まずい！まずい！まずい！まずい！まずい！まずい！まずい！まずい！まずい！まずい！まずい！まずい！まずい！まずい！まずい！

今捕まったら、極刑？

極刑？極刑？極刑？極刑？極刑？極刑？極刑？極刑？極刑？極刑？

いくつもの最悪な結末が私の頭を一瞬で駆け巡る。

！！！！！

そうだ！

せめて逃げるまで…………。

今、こいつを殺すしかない。

私の手は腰の後ろに隠したナイフに伸びる。