決戦に向けて

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いつもいつも、美奈子は私の怒りに触るような行動をする。 広報担当に決まった時だって!!! あの優越感たっぷりな微笑み。 私の怒りは爆発し、ナイフの柄を強く握りしめる。 人間は一瞬にしてこんなに手汗をかくものなのだろうか? 柄を握る手が震える。 ナイフを人に向けたことはない。 護身用にさっき用意しただけ。 抜け!抜け!抜け! 私は一瞬の迷いを断ち切りナイフを抜いた。 「キャアアアアアア――――――!」 ナイフを見た瞬間に美奈子が断末魔のような悲鳴を上げる。 死ね! 私はナイフで切りかかった! ゴロン! 美奈子は転がるように私のナイフを避けた! !!!!! しまった! 美奈子が転がった先には緊急用ボタンが! そのボタンは躊躇いもなく即座に押される。 《非常事態発生!非常事態発生!》 逃げなきゃ!!!
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