決戦に向けて

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移動。 一人は切り裂く。 ……………………………………… 俺が風を使い、敵の目の前に現れた瞬間。 敵は何が起きたかもわからず俺の爪に切り裂かれた! ザシュッ! 空から零れる水という液体に、大量の赤い鉄の匂いがする液体がまき散らされる。 前よりだいぶ早く動けるようになったな。 その液体が混合する一瞬の景色を見ている間に俺はもう一人に向け風を放った。 ドシャッ! 見る必要もないが内臓が飛び出た音だけが耳の鼓膜に伝わってくる。 爪の刃についた血が雨によって綺麗になっていく。 ドンっ! 「痛っ!」 誰かに後ろから蹴られた!? 敵が後ろにもいたのか? 俺は慌てて反応し後ろを振り向く。 「あんたなんてことしてくれたんだー!」 !!! 俺を蹴り飛ばしたのは助けた女だった。
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