決戦に向けて

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弁慶の心臓が潰された映像が終わり、次に秀吉の映像が流れる。 全員沈黙を保ち食い入るように見つめる。 グチャッ! 秀吉の心臓が握りつぶされたところで画面が途切れてしまう。 「強えぇな。 総司が負けるのも頷ける」 さすがに歳も驚いたようだ。 さらに歳が言う。 「逆に考えれば、この二人を倒せば南に勝てるんじゃないのか?」 聖徳太子がその発言を待っていたかのように返事をした。 「そうなんです! 研究班が南の地域を調べた結果、黒の盗賊以外はほとんど強い奴がいません。 その理由として奴らは二回戦の内容を知らなかったために一回戦で膨大な人数を殺しました。 これが戦力低下の原因です」 なるほどな。 となれば……。 俺は全員の顔を見回して口を開いた。 「誰がこの二人と戦うか決めておこう」 真っ先に天草と信長が立ち上がる。 「私はセスでお願いします」 「秀吉の仇だから、もちろんミラだ!」
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