決戦に向けて

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―――――――――――――仁 二回戦開始後、30時間経過。 夜中の1時。 俺はグランドホテルの入り口に立っていた。 現在は敵の奇襲攻撃も落ち着き静寂な空気が街に漂っている。 何故急に攻撃が止んだんだ? たった1日で何があった? てっきり軍隊レベルの攻撃がずっと続くと思っていたんだが…………。 SGの地図を見ると赤い丸が1つ近づいてきている。 「やっと来たか」 「うああああああ!」 錯乱した人間がこちらに銃を向け走ってくる。 俺は爪を振り、そいつに向け風を放った。 ビューン! 風が直撃し、身体の中身が飛び散る。 「よし!」 俺は南の標的になるために魚のエサのようにホテルの外に立っている。 しかしゲーム開始後、うじゃうじゃいたはずの敵が、地図を見てもほとんどいない。 俺のところへ来ても一人か二人。 北に人が攻めてきてない? もう少しすれば新撰組から連絡がくるはずだ。 それで理由はわかるだろう。 部屋に戻ってちょっと休むか。
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