決戦に向けて-2

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寝息をたて和也がぐっすり寝ている。 闇刀はベッドのすぐ目の前の机に置かれていた。 初めて闇刀に触ったのが確か、支給品が届いた時だ。 あの時はいくら抜こうとしても抜けなかったな。 俺は、他のみんなに聞かれないよう、寝室の扉をソッと閉めた。 一人で喋ってるとか思われたくないし……。 今更だがもし本当に刀が喋るとしたら……なんだか和也の気持ちがわかったかもしれない。 俺は鞘から柄まで真っ黒な闇刀を手に取った。 改めて持つと、あの頃わからなかった、この刀の凄さがわかる。 禍々しい黒い雰囲気を漂わし、邪悪な感じさえする。 よし! 思い切って喋ってみよう。 「闇刀さん。 はじめまして。 こんにちは」 とりあえず礼儀正しく。 いや、はじめましてはちょっとおかしかったかな。 『なんやねん!ボケ!キモイ喋り方すんなや!』 !!!!! 聞こえる!
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