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「それはどういうことですか?」
阿修羅丸は聞いたことを受け入れられないのだろうか?
呆然としている。
いや、阿修羅丸だけじゃない。
他の隊士も唖然とした顔だ。
「テレビに出てた、セスって奴がいたろ?
おそらくあいつに負けて人質にされた」
「隊長が負けた……?」
!!!!!
「嘘だー!!!副長!
嘘だと言ってください!!!」
…………。
「嘘じゃない。本当だ」
阿修羅丸が突然、会議室を出て行こうとする。
「どこ行くんだ!?」
怒りに任せた表情をした阿修羅丸が振り返る。
「大阪城へ行き隊長を取り返します!!!」
目からは涙が溢れている。
無理もない。
阿修羅丸は総司が大好きだった。
歳もまだ17だ。
「落ち着け――――!」
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