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………………。
試しに闇刀に話かけてみるか?
刀が喋るなんて信じられない話だが…………。
俺は和也の寝室に行こうと椅子から立ちあがった。
「仁!」
突然、真文に呼ばれる。
「なんだ?」
「人の心配ばかりしてるけど自分は大丈夫なの?爪の練習とかで出掛けっぱなしみたいだけど……ちゃんと寝てるの?」
!!!
真文は俺の心配をしてくれていた。
よく考えたら、自分の事は心の中でも全く考えていなかった。
確かにあまり休めていない……。
少しでも強くなろうと爪の練習ばかりをしていた。
心の中は真文の一言により嬉しさで満たされる。
「そうだな。夜まで休むよ」
確かに体力は存分に回復させておいた方が良い。
「寝る時は私に言って!」
「ああ。わかった。ありがとう」
そう返事をして、俺は和也の寝室に入った。
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