決戦に向けて-2

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「何故ですか!? 捕らわれているという話なら死んでない証。 生きてるなら…………早く助けに行かないと死んでしまうかもしれない!」 「わかってる!!! だが今、助けに行けば敵にバレて、確実に殺される! 総司のダチがあいつのミサンガを付けているはずだ。 生きていたらまだ動く必要はねえ!」 「沖田隊長がミサンガを渡した人なんているんですか?」 予想通り、阿修羅丸は驚いている。 「ああ。こっちの時代でできたダチだ。 そいつのミサンガを見れば生きているかわかる。敵と約束した。 決戦は六日後だ! それまでは生かしてくれるはずだ! もし殺されたらすぐに攻撃すればいい!」 「お…き…た隊長……」 「泣くな!!! 武士が泣く時は仲間が死んだ時だ!!! 生きているうちは涙をみせんな!」 「は……い!」 阿修羅丸だけではなく他の隊士も涙をこらえ拳を握りしめている。 総司がいかに好かれているかがわかる。 「俺はこれからミサンガをつけた奴に会ってくる。それまで動くな」
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