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「何故ですか!?
捕らわれているという話なら死んでない証。
生きてるなら…………早く助けに行かないと死んでしまうかもしれない!」
「わかってる!!!
だが今、助けに行けば敵にバレて、確実に殺される!
総司のダチがあいつのミサンガを付けているはずだ。
生きていたらまだ動く必要はねえ!」
「沖田隊長がミサンガを渡した人なんているんですか?」
予想通り、阿修羅丸は驚いている。
「ああ。こっちの時代でできたダチだ。
そいつのミサンガを見れば生きているかわかる。敵と約束した。
決戦は六日後だ!
それまでは生かしてくれるはずだ!
もし殺されたらすぐに攻撃すればいい!」
「お…き…た隊長……」
「泣くな!!!
武士が泣く時は仲間が死んだ時だ!!!
生きているうちは涙をみせんな!」
「は……い!」
阿修羅丸だけではなく他の隊士も涙をこらえ拳を握りしめている。
総司がいかに好かれているかがわかる。
「俺はこれからミサンガをつけた奴に会ってくる。それまで動くな」
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