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「心の中で聞こえる……」
まさかとは思ったが和也が言っていた事は本当だった。
刀が喋るなんて……。
しかも不気味な声だ。
男だか女だかわからない奇妙な声。
この感情は不気味としか言いようがない。
『何の用やねん!
ボケ!』
「いや…………和也がずっと起きないから……どうしようかなと思って……」
口が悪い!
何て口が悪い刀なんだ!
あまりの口の悪さに、思わずこっちが下手にでてしまう。
本当に関西弁だったなんて……。
『知らんわ!そんなの!そのうち起きるやろ!』
声が心の底に響いてくる。
不思議な感覚だ。
「明日、大阪城に攻めに行くんです。
その時に寝ていたらどうすれば?」
『知らんわ。寝てたらそのまま連れて行ったらええやん』
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