決戦に向けて-2

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「心の中で聞こえる……」 まさかとは思ったが和也が言っていた事は本当だった。 刀が喋るなんて……。 しかも不気味な声だ。 男だか女だかわからない奇妙な声。 この感情は不気味としか言いようがない。 『何の用やねん! ボケ!』 「いや…………和也がずっと起きないから……どうしようかなと思って……」 口が悪い! 何て口が悪い刀なんだ! あまりの口の悪さに、思わずこっちが下手にでてしまう。 本当に関西弁だったなんて……。 『知らんわ!そんなの!そのうち起きるやろ!』 声が心の底に響いてくる。 不思議な感覚だ。 「明日、大阪城に攻めに行くんです。 その時に寝ていたらどうすれば?」 『知らんわ。寝てたらそのまま連れて行ったらええやん』
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