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「コーヒーなんてもういいからすぐ行こうよ!」
まなみが座っている俺の手を引っ張り、走り出す。
「ちょっ」
一瞬、心臓がドキっとした。
少しだけ生暖かい。
血の生暖かさとはまるで別の暖かさ。
いや、俺は真文が好きなんだろ!
何考えてんだ!
店のドアを勢いよく開け、飛び出す!
!!!!!
店の外に出るとそれ以上にドキっとした光景があった。
「あっ!仁!ごめん……。まあー、こいつらに追われてたんだ」
まなみがケロッとして俺に言う。
店の中からじゃ全く気づかなかった。
外には50人程の赤目印の敵。
ふざけんなー!!!
早く言え!
追っていたのは二人じゃなかったのかよ!
地図検索で追いついてきたんだ!
「お前、こいつらに何したの?」
「なかなか敵がいないからさ。
歩き回ってて、こいつら発見して。
倒せるかなと思ってちょっかい出したんだけど、無理だったんだよね。
それで逃げてた」
まなみは偉そうに俺に言う。
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