決戦に向けて-2

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「コーヒーなんてもういいからすぐ行こうよ!」 まなみが座っている俺の手を引っ張り、走り出す。 「ちょっ」 一瞬、心臓がドキっとした。 少しだけ生暖かい。 血の生暖かさとはまるで別の暖かさ。 いや、俺は真文が好きなんだろ! 何考えてんだ! 店のドアを勢いよく開け、飛び出す! !!!!! 店の外に出るとそれ以上にドキっとした光景があった。 「あっ!仁!ごめん……。まあー、こいつらに追われてたんだ」 まなみがケロッとして俺に言う。 店の中からじゃ全く気づかなかった。 外には50人程の赤目印の敵。 ふざけんなー!!! 早く言え! 追っていたのは二人じゃなかったのかよ! 地図検索で追いついてきたんだ! 「お前、こいつらに何したの?」 「なかなか敵がいないからさ。 歩き回ってて、こいつら発見して。 倒せるかなと思ってちょっかい出したんだけど、無理だったんだよね。 それで逃げてた」 まなみは偉そうに俺に言う。
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