決戦の幕開け-2

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想像以上の音量の爆発。 爆風により、身体が吹き飛ばされ壁に打ちつけられた! それに伴い、一瞬にして空気が乾き酸素が失われる。 「ゴホッゴホッ!」 酸素が身体の中になくなってしまう! 意識が……。 もう何が起きたのかわからない。 煙により視界は0になる。 ミシミシミシミシ! 上を見上げると不気味で奇妙な音が鳴っている。 まさか…………。 天井が崩れる? もう駄目だ! 今から穴を作っても間に合わない。 おじさんは? セスはどうしたんだ? 煙で何もかも全く見えねえ。 俺はここで死ぬのか? ………………………………………………………………………………あっ。 おそらく天井であろう、崩れ落ちる音が耳に入ってくる。 爪で破壊するか? 無理だ! 酸素が薄すぎて意識を失いそうだ。 思わず目を閉じて下を向いてしまう。 ガラン。ドガシャーン。ドガガガカ! 俺の上に落ちてこない……?助かったのか? 俺はゆっくり目を開けた。 !!!!! おじさん!!? 俺の上に落ちてきた瓦礫はおじさんが身体を張り支えていた。 「仁さ…………ん!早く逃げてください!火事場の馬鹿力は長くは続きません」
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