決戦の幕開け-2-2

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しばらく、二人とも沈黙の時間が続く。 ……………………………………………………。 「卑弥呼さん。黒の盗賊の現在の動きはどうなっています?」 沖田さんが沈黙を破った。 「さっき他の隊の隊士から連絡がありましたわ。新撰組屯所に総攻撃をしてきているみたいです」 ギリギリ。 刀の柄を強く握りしめている音が聞こえる。 「阿修羅丸達の遺体は残っています?」 「酷い姿だけど、残っているわ」 「僕、阿修羅丸達に会ったら北へ戻ります。 申し訳ないんですが、阿修羅丸達を丁重に葬ってあげてもらってもいいですか?」 「良いわよ。それは私の仕事だもの」 「先に行きます。ありがとうございます」
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