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左手で良かった。
確実に折れたな……。
!!!!!
鉄球が白く輝き出す。
まずい!
俺は痛みを堪え、右腕の爪を振り風を繰り出した。
風圧により鉄球から身体が離れていく。
少しでも遠くに…………。
白い光が広がり鉄球が爆発する!
ズゴ━━ン!
爆風により身体が吹き飛ばされた!
骨折による痛みに加え、凄まじい音に身体が拒否反応を起こし始める。
それと同時に身体は地面に強く打ちつけられた。
「はは……駄目だな」
「仁!」
霞ゆく視界の中、まなみが俺の目の前に敵から守るように立ちはだかる。
「化け物!」
足しか見えないけど……まなみの膝は震えていた。
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