決戦の幕開け-2-2

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左手で良かった。 確実に折れたな……。 !!!!! 鉄球が白く輝き出す。 まずい! 俺は痛みを堪え、右腕の爪を振り風を繰り出した。 風圧により鉄球から身体が離れていく。 少しでも遠くに…………。 白い光が広がり鉄球が爆発する! ズゴ━━ン! 爆風により身体が吹き飛ばされた! 骨折による痛みに加え、凄まじい音に身体が拒否反応を起こし始める。 それと同時に身体は地面に強く打ちつけられた。 「はは……駄目だな」 「仁!」 霞ゆく視界の中、まなみが俺の目の前に敵から守るように立ちはだかる。 「化け物!」 足しか見えないけど……まなみの膝は震えていた。
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