決戦の幕開け-2-2

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まずは……仁の方に。 『あいつ、結構強そうやな』 闇刀が小声で俺の心に語りかけた。 「まあ、怖いよな」 こんなことを話ながら、とりあえず仁の方を目指す。 「仁!」 俺の声に反応し、守っていた女がこっちを振り返った。 ん?どこかで見た事があるような…………。 「和也!」 ……ええ~!! 声で誰だかわかった。 まなみじゃん! なんでまなみが? おじさんがまなみに変身しちゃったのか……? いやそれはないか……。 「仁を頼む」 後ろから来た、吾朗と真文も仁に駆け寄った。 背中から闇刀を抜く。 黒い煙が俺をゆっくり包みこむ。 敵はまるで俺を待つように、堂々と立っている。 奇妙な鎧姿に両手の武器。 『ほな行こか』 闇刀の煙が俺の周りをグルグル取り巻き始める。 ああ。絶対倒す。 でも……まだ頭が少し寝ぼけているな。
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