229人が本棚に入れています
本棚に追加
「あなたは、何のために戦うのですか?」
殺す前に聞いておかないと。
「斉藤様のため★あとは、楽しむためかな♪」
後者は、私と一緒ですね。
可哀想に。
誰かのために戦って何が楽しいんですか?
そう問いたい。
しかし、それはその人の意味を侮辱することになりかねない。
だから、私はそれ以上は問わない。
「でも、君と戦う理由は違う★」
セスは、右手を上にあげた。
「君と戦いたかった理由は、一つ★
一番、強そうに見えたから♪
ただそれだけ★」
セスの嬉しそうな表情にちょっぴりドキッとしてしまいました。
十分すぎる理由です。
セスの右手が重低音を鳴らしながら黒い光を集め始めた。
重力か?
まあ、なんであろうと関係ありません。
私には、勝てない。
目を閉じて、心臓に手を当て、私は血を使い始めた。
【無能化】発動
最初のコメントを投稿しよう!