二回戦終盤-2

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私の足元から360度に赤い光が放たれ、一瞬にして野球グラウンド全体へ広がっていく。 「ん?★」 それに伴い、セスの右手からは黒い光が消滅するかのように無くなった。 「何これ?★」 セスは自分の手を不思議そうに見つめている。 ここは、ビシッと言っておきますか。 「はっきり言いますよ。 私は、あなたがゴミのように弱く見える」 無能化。 私以外のスキルの種の能力を一定の範囲内、無効にする種。 範囲は血の量により決まるが……今のは少々カッコつけて使いすぎましたね。 色々、欠点がある能力ですが、この手の相手には実に便利だ。 「さあ。セスさん。 あなたは、何のスキルの種を持っています? 心臓から取り出して気に入った種は、私のコレクションにさせていただきます」 私はセスに微笑みかけた。
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