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私の足元から360度に赤い光が放たれ、一瞬にして野球グラウンド全体へ広がっていく。
「ん?★」
それに伴い、セスの右手からは黒い光が消滅するかのように無くなった。
「何これ?★」
セスは自分の手を不思議そうに見つめている。
ここは、ビシッと言っておきますか。
「はっきり言いますよ。
私は、あなたがゴミのように弱く見える」
無能化。
私以外のスキルの種の能力を一定の範囲内、無効にする種。
範囲は血の量により決まるが……今のは少々カッコつけて使いすぎましたね。
色々、欠点がある能力ですが、この手の相手には実に便利だ。
「さあ。セスさん。
あなたは、何のスキルの種を持っています?
心臓から取り出して気に入った種は、私のコレクションにさせていただきます」
私はセスに微笑みかけた。
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