二回戦終盤-2

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「…………天草さんにあげますよ」 「そ、そうですか」 嬉しすぎて、嬉しすぎて、心の中で感情が暴れている。 今、天草四郎の身体の中にある全細胞がバンザイをして、拍手をして、ジャンプして喜んでいる。 「じゃあ、早速取り出しますね」 「すみません。僕、先に行きます。友人に会いに行くんです」 沖田さんは、少し悲しそうな表情をした。 ええ!?屯所は!? いや……この際、スキルの種をいただけるんだし、局長達には内緒にしておきましょう。 「わかりました。行って下さい。後で屯所で落ち合いましょう」 「はい」 沖田さんは、ニッコリ微笑み、フライシューズのスイッチを入れた。 「じゃあ、行きますね」 そう言うと激しい音をたて入場ゲートへ消えてしまった。 さて。それじゃあ取り出しますか。 私は、無造作に横たわる2つの死体に目を向けた。 プレゼントを開ける時の、あの嬉しい気持ち。 何が入ってるか、ワクワクする気持ち。 血を使う必要はないですね。 私は、羽織りの内ポケットに入れておいたレーザーナイフを取り出した。 上に覆い被さるミラをどける。 まずは、セスだ。 私はセスの身体にレーザーナイフを刺した。 ぐしゃり。
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