二回戦終盤-2

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セスがグラウンドの土を蹴り、私に向かって走ってくる。 スキルの種、同時使用は本当に疲れます。 早めに決着をつけたいところです。 私は、再び胸に手を当てた。 多分、私の心臓は根っこだらけでしょうね。 セス、底無し沼へあなたを招待しましょう。 !!!!! 【沼】! 血を使った直後に、私の周りの全ての地面がヌルヌルに溶け出し、底無し沼へと変化していく。 セスは、私の身体の一歩手前まで来ていた。 もう少しだったのに残念ですね。 「冗談でしょ★★★」 さすがのセスも慌てているようで。 セスは、踏み出した足が沼に捕らわれ、片足がさらに深みにはまった。 どんどん沈んでいく。 暴れても無駄です。 足場がない沼にハマれば最後。 無能化により、あなたはスキルの種も使えない。 セスの頭が、私の腰ほどに来たところで、パーマのかかったクシャクシャの髪を掴み、上に持ち上げた。 「やはりあなたも弱いです」
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