二回戦終盤-2

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なるほど……。 私の中で想定外な事態が発生した。 確かに……。 黒いコートを着ているせいで骨格までは、はっきりとわからなかった。 「どうしたの?★ 早く、僕を殺しなよ」 綺麗な顔。 透き通るような目。 その瞬間に邪悪さが消え失せたようにも感じる。 気持ちの問題とは、まさにこの事だ。 良くみると、はっきりわかる。 明らかに私には不適格な仕事だった。 木の根っこを元に戻し、私はセスを解放した。 同時に、【無能化】【沼】の能力も解除する。 「ハアハア★ なんだよ★ 殺さないのかよ★」 ドサッ。 根っこから完全に解放されたセスは、体力をほとんど奪われたおかげで、地面にひれ伏した。 セスを見下ろし、私はゆっくり口を開いた。 「女性は殺しません」
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