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ゴォォオオォオォオ!
相変わらず炎を吐くのは、気持ち悪い。
口から胃酸が大量に出ているような感覚。
次々に熱が籠もった炎が身体の中から沸き上がってくる。
チッ。
炎が当たる直前にまた瞬間移動を使いやがった!
この距離でも駄目か……。
ミラは、後ろに10m程下がった距離にいた。
つえーな。えらい強いぜ。
「この程度ですか。
実に残念です」
灰色の髪をかきあげる。
サラッと浮いた瞬間に髪が風に流れた。
脇腹がズキズキと痛む。
こりゃあちょっとやばいぜ。
俺はこんなとこで死ぬわけにいかねえしな。
まだ先は長いんだ。
仕方ねえ。
さっさと終わりにするか。
めんどくせえが使うしかねえ。
スキルの種の開花能力を……。
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