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ドサッ。
斎藤が、砂漠に叩きつけられる。
俺は、その目の前に着地した。
「斎藤…………」
両手を砂につけ、ゆっくりと斎藤が起き上がった。
「まさか……局長が虹の力を隠し持っていたとは……驚いた」
「俺の力じゃないんだ」
不思議そうな顔をする斎藤。
「少女が力を貸してくれた」
「くくく。なるほど。そういうわけか」
「何か知ってるのか?」
「まあな」
斎藤は一人で納得したように頷いている。
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