二回戦終盤-2-2

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!!!!! 斎藤の身体が、足元から砂に変化していく。 サラサラと。サラサラと砂に変わっていく。 「俺は、運営委員会を潰す。 それだけは何があっても変わらねえ。 大切な仲間をゲームによって奪われたからだ」 昔の斎藤の顔を俺は、思い出した。 今は、老いて全くの別人みたいに変わってしまったが……。 あの斎藤である事だけは、間違いない。 他の時代。別のパラレルワールドの斎藤じゃなく、紛れもなく俺らが居た時代の斎藤だ。 直感だが……それだけは間違いない。 「大切な仲間を奪われた。それは斎藤。 お前も入るからな」 斎藤は、驚いた表情をしていた。 「ありがとうございます。局長。十分すぎるお言葉です」
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