二回戦終盤-2-2

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斎藤は、涙を流した。 今は、邪悪なオーラも消え、悪人が流すとは思えない程の綺麗な涙だ。 もう首の辺りまで砂の変化がきている。 不思議な事に、まだ消えていない顔だけは浮いていた。 「局長、ありがとうございました」 口が消え、鼻が消え、目が消え、とうとう最後まで砂になってしまった。 俺と斎藤は、最後まで目を逸らさなかった。 鳥取砂丘の砂と斎藤は、同化した。 !!!!! 同時に虹色の光が俺の身体から消える。 一気に体力を奪われたような感覚に陥り、俺の視界は真っ暗になった。 意識が失われた?
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