第2章 風の国

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「ねえねえ、お姉ちゃん」 「えっ?」 「お姉ちゃんがいた世界ってどんなところ?やっぱり、この世界とは違うの?」 誰かわからない少女に急に聞かれ、困ったように風夜を見る。すると、彼は軽く少女の頭を叩いた。 「こら、まずは自己紹介だろ!」 「あ、そうだった!ごめんなさい!私はこの国の皇女、風華です。宜しくお願いします」 「こちらこそ宜しくね」 笑顔を向けてくる風華に、花音も笑みを返す。 「風華、今から花音を部屋に案内するから、話は行ってからにしたらどうだ」 「はーい」 二人の様子を見ていた風夜が言った言葉に、風華が元気よく返事をする。 そして花音は、二人の案内で部屋へと向かった。
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