第1章 異世界

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2 「いったあ……」 身体を包んでいた光がなくなり、花音は地面に腰を打ち付ける。 「何なの、もう……」 立ち上がり、服についた土を払いながら、辺りを見回す。 今いるのは、森の中のようだった。 「ここ、何処なんだろ?とにかくこんな所じゃ人はいないだろうしまずは出ないと……」 そう呟くと、花音は少し辺りを警戒しながらも歩き出した。 (もう駄目……) 森の中を暫く歩き、歩き通しだった花音は近くにあった岩に座り込む。 どの位の時間が経ったのかはわからないが、なかなか出口が見付からない。 体力的にもう限界だった。
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