5人が本棚に入れています
本棚に追加
2
「いったあ……」
身体を包んでいた光がなくなり、花音は地面に腰を打ち付ける。
「何なの、もう……」
立ち上がり、服についた土を払いながら、辺りを見回す。
今いるのは、森の中のようだった。
「ここ、何処なんだろ?とにかくこんな所じゃ人はいないだろうしまずは出ないと……」
そう呟くと、花音は少し辺りを警戒しながらも歩き出した。
(もう駄目……)
森の中を暫く歩き、歩き通しだった花音は近くにあった岩に座り込む。
どの位の時間が経ったのかはわからないが、なかなか出口が見付からない。
体力的にもう限界だった。
最初のコメントを投稿しよう!