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ゼウス「固有魔法だが使い魔は日本狐、固有魔法は嗅覚、幻覚、変身、暗い所でも的確に敵を見抜ける心眼を取り付けた。…我が説明できるのはここまでだ。」
ゼウスは残念そうに言うが僕にとっては有力な情報だった。いまゼウスが言ったことが確かなら“あの世界”しかない。
となれば…
翼「分かりました。では一つ目、様々な世界での言葉共有を日本語でお願いします。」
わかりやすく言えば、僕からして相手は日本語で話してくるが別の人からは相手が英語で話していると認識され、僕が日本語で返すと、別の人からは英語に聞こえる。
つまり僕が会話する全ての言葉が日本語で成り立つのだ。
ただしこれはあくまで僕だけだ。
ゼウス「分かった!では2つ目はどんな願いだ?」
空「2つ目は…」
悩んだがいい案が浮かばない。下手に答えてしまうと後で取り返しがつかなくなってしまうからだ。
翼「すみません残り2つは保留にすることができますか?」
ゼウス「構わんが?」
出来るんだ…
翼「じゃあそれでお願いします。」
ゼウス「了解した!ちなみにお主の魔法力はかなり強めだ。力なんかも他の人間に比べて強くなっておる。戦闘も多少できるようにしたからな!」
翼「ありがとうございます!」
ゼウス「ではこの扉を通るがいい!」
ゼウスの目の前に巨大な黄金の扉が現れ、ギギギ…と重く開いていく。
翼「ありがとうございました。それでは言ってきます。」
ゼウス「うむ!2度目の人生を楽しんでこい!」
翼「はい!」
僕は最後に強く返事をした後、扉をくぐっていった。
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