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翼「…着いたのか?」
暗い所から明るい場所を目指し歩いていた僕はいつの間にか小道に出た。
そこはいかにもど田舎と言えるほど何もない所だった。
とりあえず少し歩いていると…
「芳佳ちゃん危ないよー!」
「私先生呼んでくる!」
翼「ん?」
僕は声のしたほうへ向かうとそこには人だかりが出来ており、上には崖に一本の太い木の先端に子猫が降りられない状態になっており、その木に子猫を助けようとする女の子がいた。
翼「なんて無茶な子だ!」
僕は裏から回り、木の所までたどり着くと女の子は子猫を助けたと同時に木が折れ始める。
翼(間に合え!)
僕は手を伸ばす。
ーーーーーーーーーー
女の子side
子猫ちゃんを助けた途端、木がいきなり折れ始めた。
「え?」
私はあっけない声で落ちそうになり、下にいた子達の声が叫びに変わった。
…だけど一向に落ちる気配もなく恐る恐る目を開けてみる。
「あれ?落ちてない…」
「まったく…、猫を助ける勇気は讃えるけどそんな無茶じゃ意味ないよ。」
私を掴んでいたのは変わった衣服を着込んだ私と同じ年くらいの男の子だった。
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