二回戦終了（第２章）

二回戦終了

「静粛に！！！」

土方さんが怒鳴り、場は静かになる。

視線をモニターに戻すと中峰アナが、おそらくスタッフであろう人物に、一枚の紙切れをもらっていた。

「集計が終わったようです。
二回戦の生き残りは……。
開始時、北の地域の人数は、920435人いました。
さて生き残り人数は……」

減っていても悲しいし、多くてもちょっとだけ嫌だな。

複雑だ。

人数が少なければ少ないほど、それだけ人が死んだってことだし、まだ生き残りが多い程、優勝までの道のりは、遠い。

だいたいまだ俺達は、新撰組のチームに正式に入ったわけじゃない。

一度、俺、仁、真文、まなみ、吾朗、おじさんでチームを組んでしまったためルールによりチーム替えができない。

優君は、大丈夫だよ、と言ってたが本当に大丈夫なんだろうか？

どうやら優君達の話を聞いてる限りでは、優勝へ近づくことで、運営委員会を潰すことに繋がっていくらしい。