夏鮫の謎解明その①

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冬冷は、能力を使ってゲーム開始後から花道院さんが開発した『殺戮粉』って名前の粉を、日本全体に撒き散らす。 粉は、闇に紛れると触れている感覚すらわからない。 闇に紛らすからこそゲーム開始は、必ず夜の時刻からスタートとする。 効果は、絶大。 殺人的衝動や殺意が少しでも芽生えたり、相手を殺すことが脳の中で決まると殺す行為への躊躇いが若干なくなる。 完全ではなく、若干。 大事なのは罪悪感。 殺した後の罪悪感は、ほとんど消え失せる。 これがすごく重要なのだ。 賞金100億円という名の餌があるとは言え、いきなり戦え!殺し合え!なんて命じられても戦ったこともない奴がGAMEを始めるわけがない。 だから撒かれる。 例え、粉の効果を脳が突破して少しでも、何故こんなに簡単に人が殺せたのか?と疑問に思い始めるとその部分だけ記憶が消去されるようにできている。 特に今から始まる2009年の時代では、殺人は戦国時代に比べ、圧倒的に減っていたため、より多く撒かれた。
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