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俺達は、仁が歩く後に続いた。
しばらく経つと地面がアスファルトから土に変わる。
フライシューズがわずかに地面に沈み込んだ。
前方には、山の木が立ち並んでいる。
いよいよか……。
仁が侵入し、俺はそのすぐ後ろを歩いた。
さっきより遥かに視界は暗くなり、闇に覆われ始める。
上を見上げると無数の葉で覆われているのがわかり、ほとんど夜空が見えない
もう帰りたい……。
闇刀の力を使って眠りについていた時の暗闇とは別の暗さだ。
パチッ!
突然、仁の前が明るくなったと思ったら手には、どこからか取り出したのか懐中電灯が持たれていた。
「ほらっ」
仁が俺に5つの懐中電灯を渡してくる。
用意がいいな。
俺は自分の分を取り、後ろにいる真文に残りの4つを渡した。
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