白神山地-2

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「わかった」 仁は諦めたように返事をした。 「まなみ」 次に仁がまなみに声をかける。 「お前なら帰り道はわかるよな? 俺と和也は様子を見に行ってくる。 まなみは、他のみんなを連れてハンビーに帰って待機してくれ。 最悪危なくなったら東京へ先に戻ってくれ」 仁が羽織からハンビーの鍵を出して、まなみに渡す。 「大丈夫。わかった」 まなみは、仁に心配させないためか、頷いてから笑顔で鍵を受け取った。 ドゴォォオオォオン!!! 再び激しい音をたて、爆発が起きる。 木を燃やしている、赤く大きな炎が辺りを明るく照らす。 一気に緊張感が高まり、俺は闇刀の柄を握りしめた。 『しっかりせえ!!!』
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