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「わかった」
仁は諦めたように返事をした。
「まなみ」
次に仁がまなみに声をかける。
「お前なら帰り道はわかるよな?
俺と和也は様子を見に行ってくる。
まなみは、他のみんなを連れてハンビーに帰って待機してくれ。
最悪危なくなったら東京へ先に戻ってくれ」
仁が羽織からハンビーの鍵を出して、まなみに渡す。
「大丈夫。わかった」
まなみは、仁に心配させないためか、頷いてから笑顔で鍵を受け取った。
ドゴォォオオォオン!!!
再び激しい音をたて、爆発が起きる。
木を燃やしている、赤く大きな炎が辺りを明るく照らす。
一気に緊張感が高まり、俺は闇刀の柄を握りしめた。
『しっかりせえ!!!』
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